「ラディカル・クロップス 第1回 Floating island」展





2009-3-23 (Mon) → 2009-4-4 (Sat) ※日曜祝日は休廊です。
<オープニングパーティー(ベリーダンス・パーティー) 3/23(月)18:30より>

2008年1月にプレ展を行った「ラディカル・クロップス」の第1回展。80年代美術家の現在にスポットを当てたプレ展を発展させ、今回は80年代を中心に、70年代後半にデビューした沖啓介氏、90年代初頭にデビューした浜田涼氏の2人のゲストをメインに、80年代初頭デビューの前本彰子、大村益三を加え、より広い世代の作家による、現在の「実り」を見せる展覧会となります。

サブタイトルの「Floating Islands」は「浮島」を意味します。固定的な「島=美術」ではなく、その作品にも作家のポジショニングにも、常にたゆたう感覚を持ち続ける2+2人の作家からイメージされました。

【参加作家】
沖啓介/浜田涼/前本彰子/大村益三

Viewing Moris (exhibit Live&Moris gallery企画)


2009-3-16 (Mon) → 2009-3-21 (Sat)

今週のexhibit Live&Moris galleryは、若手現代美術作家を中心に、今後が期待されるおすすめのアーティストをピックアップしていきます。exhibit Live&Moris galleryという部屋を覗いてみるような感覚で、お楽しみください。

東洋美術学校・視覚伝達デザイン科3年       第11回宇留野ゼミ展



2009-3-2 (Mon) → 2009-3-7 (Sat)

exhibit Live&Moris galleryでのゼミ展も今年で5年となります。ゼミと空間に於ける経験を最大限活かした緊張感ある展示を目指すべく、学生1人1人がその制作に伴う責務を全うしました。
 現在、宇留野ゼミでは、都立野山北・六道山公園と繋がりを持ち、環境・地域社会とアートについて考える場を得、その形を秋の祭りの中でアートコラボレーションとして提案・発表する場を頂いております。ゼミ生はこの環境にて、自然と生活文化の基本に直接触れながら、地震の表現と向き合っても参りました。
 ゼミ展は授業の一環であり、そして学生の表現の可能性を広めるためのものであります。展覧会はゼミの総仕上げとしての場として位置付けし、「表す事への意義と社会性」を考えさせる実践の場であります。己を追求し徹底して作品の質・完成度を高めて行くには見せる場を意識させることも重要であると考えます。公の場に授業として進出することはリスクも多々あります。しかしそれ以上に教室では体験出来ない貴重な経験と作品を通してのコミュニケーションがそこにはあります。作品と共に身を置き、外の意見と向き合うことは大事な事です。又一つの展覧会を開催するまでのプロセスを学ぶ事も経験としてプラスとなります。11年間、ゼミ展を通じて内外との格闘から生まれる表現の緊張、そしてゼミを通しての表現に於ける真剣勝負を是非御高覧頂ければ幸いです。

【参加作家】
秋山泰將 浅井香澄 飯高愛 石田摩弥 邑楽好美 岡千聡
蛭田早智 高野萌恵 滝澤徹 玉木理恵 北久保智美

表層の冒険者たち - 2009 企画/NPO法人アート農園



2009-2-9 (Mon) → 2009-2-21 (Sat) ※日曜/祝日休廊

【参加作家】
山部泰司/岸本吉弘/大嶋彰/石井博康/芝章文/沼田直英/工藤礼二郎/山田宴三/内倉ひとみ/詫摩昭人/山田ちさと/新山光隆/団野雅子/倉橋利明/阿部亮平/大浦和代/大塚麻美/佐藤恵/丸山数理/新藤杏子(順不同)

2008年10月に続き、新たに若いメンバーを加え、絵画に焦点を充てた展覧会を開催致します。制作を続けるという日常と非日常のなかで、淡々と描き続けられてきた個々の営為を、絵画活動の一端を紹介するものです。

ニーチェは、目に見えない奧に、内に、裏に、あるいは彼方に何か真実が、すばらしい理想が存在するという考え方を「背後世界論」と呼んだ。西洋の哲学思想を長きにわたって支配してきたこうした「背後世界論」と手を切ろうとしたのがニーチェであり、その彼が、「表面に、皺に、皮膚に敢然として踏みとどまること」というすばらしい言葉を残している。
私が「芸術」とりわけ「絵画」について「表層の冒険」というとき、つねに念頭にあるのはニーチェのこの驚くべき認識である。「深み」へ、「内部」へ、「内面」へ安易に逃げてはならない。「表面に、皺に、皮膚に敢然として踏みとどまること」、それが「表層の冒険」である。
(中略)
「表層の冒険」———言うに易く行うは難し。「表層」そのものをかけがえのない「自我」として引き受けること。それが「画家」というものであろう。ー 谷川渥(表層の冒険者たちー2008展カタログより)

YOSHI展



2009-1-26 (Mon) → 2009-1-31 (Sat)


YOSHI/小椋芳子
「眠る直前に見るイメージ」をもとに独自のキャラクターを作り出す。
フランス、日本と作品を発表し続けている。

「日常で抑制されると感じる度に、私達の中では制御不能な感情がわきたちます。
それが見えたらどんな形をしているのか。【飛び出したい】【何かがしたい】
これは無意識な魂の願望なんだと思って描いています。」

乙女の小部屋


2009-1-13 (Tue) → 2009-1-24 (Sat) ※日曜休廊

【参加作家】
阿南 ミライ/長谷川 友美/丹羽 亜里咲/林 アサコ/室町 乙女
横井 まい子/大谷 遥子/志摩 薫子/こやま けんいち

昨年に開催し、大変に好評を博した「乙女のしらべ展」の乙女たちによる新作展です。かわいらしいという表現ではとても収まらない乙女作品の魅力。カラフルかつパワフルでありながら、じっとこちらを見つめる絵の中の乙女たちの痛々しいまなざしに、きっと釘付けになる事でしょう。
2009年、今年も彼女たちの瞼に焼き付く絵画の協奏曲をお楽しみください。

British Arts - Ian Hamilton Finlay and Boyd Webb



British Arts - Ian Hamilton Finlay and Boyd Webb
ブリティッシュ・アート - イアン・ハミルトン・フィンレイ / ボイド・ウェブ展

2009-1-13 (Tue) → 2009-1-24 (Sat) ※日曜休廊

イギリス美術において、60年代から現在にかけて重要な位置にあるイアン・ハミルトン・ フィンレイ(1925年生)と、
写真という形式を虚構として独特の機知とユーモアを漂わせるボイド・ウェブ(1945年生)の作品を展示致します。


Ian Hamilton Finlay
イアン・ハミルトン・フィンレイ (1925年 イギリス生まれ)

60年代に実験的詩作運動の「コンクリート・ポエトリー」で文字を音韻や意味論的内容に還元する試みを行う。60年代後半には三次元の詩作品「ポエム・コンストラクション」で言語が視覚にも訴える作品を制作。それは、言葉の持つ印象や内容を字体、色彩、構成で表現し様々なオブジェやカード、書籍にするというものだった。その頃エジンバラ郊外にあるストーニーバスの小農園に移り、庭園にして地所内の各所に様々なオブジェを配した。詩句が添えられた日時計や歴史上の人物の個人的記念碑、ラテン語の石碑は誌的世界を視覚的に形成する。

Boyd Webb
ボイド・ウェブ(1947年 ニュージーランド、クライストチャーチ生まれ)

ウェブは常套的なスタジオ写真の手法を作品に適用し、フィクションとしての世界を、彼の内的な感情の領域とリンクさせている。写真という形式さえも、作品を虚構としてつくるためのひとつの要素として捉え、神話に見る「造物神」や「創造神」の如く振舞うウェブは、独特の機知とユーモアを作品に漂わせている。