British Arts - Ian Hamilton Finlay and Boyd Webb
ブリティッシュ・アート - イアン・ハミルトン・フィンレイ / ボイド・ウェブ展
2009-1-13 (Tue) → 2009-1-24 (Sat) ※日曜休廊
イギリス美術において、60年代から現在にかけて重要な位置にあるイアン・ハミルトン・ フィンレイ(1925年生)と、
写真という形式を虚構として独特の機知とユーモアを漂わせるボイド・ウェブ(1945年生)の作品を展示致します。
Ian Hamilton Finlay
イアン・ハミルトン・フィンレイ (1925年 イギリス生まれ)
60年代に実験的詩作運動の「コンクリート・ポエトリー」で文字を音韻や意味論的内容に還元する試みを行う。60年代後半には三次元の詩作品「ポエム・コンストラクション」で言語が視覚にも訴える作品を制作。それは、言葉の持つ印象や内容を字体、色彩、構成で表現し様々なオブジェやカード、書籍にするというものだった。その頃エジンバラ郊外にあるストーニーバスの小農園に移り、庭園にして地所内の各所に様々なオブジェを配した。詩句が添えられた日時計や歴史上の人物の個人的記念碑、ラテン語の石碑は誌的世界を視覚的に形成する。
Boyd Webb
ボイド・ウェブ(1947年 ニュージーランド、クライストチャーチ生まれ)
ウェブは常套的なスタジオ写真の手法を作品に適用し、フィクションとしての世界を、彼の内的な感情の領域とリンクさせている。写真という形式さえも、作品を虚構としてつくるためのひとつの要素として捉え、神話に見る「造物神」や「創造神」の如く振舞うウェブは、独特の機知とユーモアを作品に漂わせている。