吉田 愛 個展



【Live-II】2009-9-28 (Mon) → 2009-10-3 (Sat) ※日祝は休廊です。



名刺を見て驚いた。そこに印刷された不思議な絵は水墨画のようでもあり、また現代美術の作品のようでもあった。装丁の絵の依頼でお会いした時のことである、注文した日本画も見事な出来上がりであった。彼女は高校から大学院と日本画を専攻し、作家を目指し、模索し続けてきた。
そして、日本画の方法から引き出した、新しい感覚の作品が生まれた。作家としての一歩を踏み出そうとしている。

(装丁家 芦澤泰偉)



墨をはじめとする日本画を基盤とした制作と、視覚から入ってきた目の前の絵も、まわりの温度・湿度・匂い・音など様々な感覚を共鳴させて、いつしか観る者を包み込むような五感を刺激する展示演出も含めた表現をしています。観てくれる人が絵の前に立った時に初めて完成するような作品です。今回のテーマは『FLOWER』。花弁の一枚一枚が集合となった時、生命の優しくも強い力を感じ、淡く消えそうな色彩はそれでも強いイメージをあたえる。是非、会場で体感してください。絵は、人を抱きしめる事ができるのか。                   
(吉田 愛)