the exhibition of Ian Hamilton Finlay and John Carter



イアン・ハミルトン・フィンレイ & ジョン・カーター展

【Live-I】2009-8-31 (Mon) → 2009-9-19 (Sat) ※日祝は休廊です。

Ian Hamilton Finlay
イアン・ハミルトン・フィンレイ (1925年 イギリス生まれ)

60年代に実験的詩作運動の「コンクリート・ポエトリー」で文字を音韻や意味論的内容に還元する試みを行う。60年代後半には三次元の詩作品「ポエム・コンストラクション」で言語が視覚にも訴える作品を制作。それは、言葉の持つ印象や内容を字体、色彩、構成で表現し様々なオブジェやカード、書籍にするというものだった。その頃エジンバラ郊外にあるストーニーバスの小農園に移り、庭園にして地所内の各所に様々なオブジェを配した。詩句が添えられた日時計や歴史上の人物の個人的記念碑、ラテン語の石碑は誌的世界を視覚的に形成する。


John Carter
ジョン・カーター (1942年 イギリス生まれ)

今回展示する作品は、見る人が現実にあるものを視覚的に理解する仮定と知覚に対して、カーターが作品の中で仕掛ける複雑な戯れであり、実証論に繋がるところの経験主義を引き出した、目に見えるもののみを確かなものとすることに対して、疑問を投げかけているものである。カーターの作品に出てくる門や窓、屏風のイメージは非常に興味深い。それらが何を物語るのかといえば、美しい目を引くカタチの裏側には、現実に見える以上のものがあるという事なのである。